『走想電心』管理人トシの全歴史|45年・16台のマイカー遍歴を経て、私が「マンション×EV2台持ち」に辿り着いた理由
はじめに:大排気量ターボもV6も愛した男が、なぜ今「BEV」を熱弁するのか?
皆さん、こんにちは。新ブログ『走想電心』の管理人、トシです。
私の車歴は45年。これまで16台のクルマを乗り継いできました。キャブレター時代のスポーツカーから始まり、滑らかな大排気量V6、そして260馬力を絞り出す強烈なターボ車まで、ガソリンエンジンの鼓動と匂いを骨の髄まで愛してきた生粋の車好きです。
そんな私が現在、日産サクラとヒョンデ・インスターという2台のBEV(電気自動車)を所有し、どっぷりとEVライフに浸かっています。
「EVなんて不便じゃないの?」
「自宅で充電できないと無理でしょ?」
そんな声が聞こえてきそうですが、結論から言えば、自宅に充電環境がないマンション住まいでも、工夫次第で全く不便のない超現実的なEVライフを送れています。
なぜ、根っからのエンジン党だった私が、最終的にモーター駆動に魅了されたのか。このプロフィールでは、私の45年間の泥臭くも愛おしいマイカー遍歴を振り返りながら、その理由を語り尽くします。
【黎明期】クルマが輝いていた昭和・平成を駆け抜けた相棒たち
1978年、すべての始まりはセリカLBから
私のカーライフの原点は、1978年。父に買ってもらい、兄と共同で所有した「トヨタ セリカ 1600ST リフトバック(LB)」でした。
当時の憧れはDOHC仕様の「GT」でしたが、愛車は「とりあえず」のシングルキャブ仕様であるST。それでも、ハヤシレーシングのアルミホイールを履かせ、自分なりにカスタマイズを楽しむ喜びに目覚めました。
指先で8速を操ったミラージュ1600GTの衝撃
2台目は、父の仕事の都合で「三菱車絶対」という厳しい縛りの中で出会った「三菱 ミラージュ 1600GT」。
この車の面白さは、自転車のように2段の副変速機を持つ4速MTだったことです。当時の国内ラリーで大活躍していた山内伸弥選手のように、左手の親指と人差し指で巧みにレバーを弾き、8速ギアを駆使して走る感覚は、まさに車を「操る」醍醐味そのもの。横浜アドバンの「パンダ」と呼ばれたアルミホイールを履かせて走り回りました。
型式で呼んだKP61スターレットと、夜を徹したドライブ
就職して実家を出たことで三菱車縛りから解放され、ついに自腹のローンで手に入れたのが念願の「トヨタ スターレットS(KP61)」です。
アニメ『頭文字D』が流行る前から現在に至るまで、車好きの間では「TE27」「AE86」などトヨタ車を型式で呼ぶカルチャーがありました。
ショックアブソーバーを強化し、特大のドライビングランプ(マーシャルから、後にシビエへと変遷します)を装着。100Wのイエローバルブを組み込み、ハイビームと同時点灯させる自作の「真昼の明るさシステム」で、暗い夜道を徹夜で駆け抜けた最高の青春です。
【激動期】岩手の雪、そして3台連続の「初期不良」から学んだこと
豪雪の洗礼と、ランサーワゴン(4WD)での痛恨のミス
1986年、岩手県への出向を機に、FRのスターレットでは心許ないと考え、当時珍しかったフルタイム4WDの「三菱 ランサーワゴン CX」に乗り換えました。
街灯もまばらな田舎道に備え、再び特大ランプを装備して意気揚々と走っていましたが……大雪の夜、調子に乗って右折の信号へギリギリで飛び込み、曲がりきれずにスピンして中央分離帯へ激突。キコキコと痛々しい音を立てながら帰宅したあの日、私の心は愛車から完全に離れてしまいました。
新婚旅行の煙とエンジン載せ替え。シビック・RVR・ミラージュ6の悲劇
ここから、私のカーライフは「初期不良」という修羅場を迎えます。 1989年、結婚を機に「ホンダ シビックシャトル 4WD」で北海道新婚旅行へ出発。
しかし山道の登りで突如、車内に異臭を伴う煙が充満!慌てて路肩に停め、逃げ込んだ先がなんと「発破置き場」だった時の背筋が凍る冷や汗は、今でも忘れられません。
結果的にレンタカーでの旅行続行となり、車は原因不明のままエンジンから排気まで全交換。後日、腕利きの整備士によって「ただの触媒の目詰まりだった」と判明した時の徒労感たるや……。
悲劇は続きます。期待して買った「三菱 RVR」は、両親を乗せた蓼科旅行の登坂車線で「2速でノロノロとしか登れない」という絶望的な不調に見舞われました。またしてもエンジン載せ替えになり、さらに変速ショックが悪化したのに「取り立てて大きくない」と突っぱねるディーラー。 極めつけは、店長の優遇で乗り換えた「三菱 ミラージュ6(V6)」です。排気ガスが車内に侵入し、フロントガラスの下端がスリガラスのように濁るという異常事態に。それに対するメカニックの一言は、耳を疑うものでした。
「そんな事言うのはトシさんだけだよ。サービスで窓の内側拭いておきました。今回だけですよ!!」
呆れ果てました。この強烈な体験から、私は「車にとって何より重要なのは信頼性(日本車の真骨頂)だ」という、血肉の通った教訓を得たのです。
【黄金期】「クルマはトヨタ」への回帰、そしてレクサスが魅せた至高の完成度
カルディナが証明したトラコンの優秀さと「エンジン付きBEV」の予感
信頼性を求めて「クルマはトヨタ」へと回帰し、選んだのは「トヨタ カルディナ 2000Z」。FFで岩手の冬道を走れるのかという不安は、優秀なトラクションコントロールが凍結した跨線橋を難なくクリアした瞬間に消え去りました。
その後、四十路を迎えて「速い車にも乗りたい」と手にしたのが、260psを絞り出すターボ車「カルディナ GT-T」です。ターボでありながら低速トルクが太く、踏んだ瞬間から力強く加速するそのフィーリングは、今思えば、動き出しからフルトルクを発生する「エンジン付きBEV」のような感覚でした。
これ以上の進化はないと思わせた名車、レクサスIS250との7年間
2006年、カルディナの買取査定が「10万円」という現実に直面しつつ、紹介されたのが「レクサス IS250」でした。
「うちはワンプライス(値引きなし)です」という強気な営業に驚きつつも、「勝手知ったるご自宅の近くの道で試乗してください」と車を持ってきてくれた手厚さに感動。
納車までの代車貸出や、点検のたびに頂戴したノベルティ(20年近く経った今でも現役です!)など、すべてが規格外でした。
10年以上トヨタ車に乗り継いできましたが、このIS250に乗った時、「クルマはこれ以上進化しないな」としみじみ感じるほどの圧倒的な完成度でした。
【過渡期】エコカー時代の到来と、プリウスPHV「使い倒し」の日々
スイフト、ヴェゼル、FIT4で体感したハイブリッドの進化
レクサスを手放した後、次なるハイブリッドの時代を見据えてステップを踏み出します。 燃費の良い「スズキ スイフト RS」を経て、初のハイブリッド「ホンダ ヴェゼル HYBRID」を購入。
i-DCDのリコール問題に不安を抱きつつも1時間以上の試乗で納得し、大きなトラブルなく乗りました。 しかし、「ハイブリッドならもっとエンジンが止まっていてほしい」という欲求から、「ホンダ FIT4 e:HEV」へ。
モーター主導の滑らかな走りと、高速走行時の直結モードによる「25km/L」という経済性に、電動化の波を肌で感じました。
東京五輪の落とし子・プリウスPHVと、充電インフラの「光と影」
そして運命の出会いが、東京オリンピックのオフィシャルカーとして活躍していた「トヨタ プリウス PHV」です。
わずか走行600kmの「新車デッドストック」状態の極上中古車を速攻で契約。当時、月額1,100円で普通充電が使い放題という夢のようなプランがあり、近所の用足しは電気だけで完結。半年以上ガソリンスタンドに行かない生活を「使い倒し」ました。
雪道対策で車高を25mmアップさせ、乗り心地まで良くなるという副産物も貴重な思い出です。
しかし、やがてその使い放題プランが廃止され、チャージモードの燃費の悪さに直面。「EVインフラの光と影」の両面を知りつつも、私の心はモーター駆動の静謐な魅力に完全に憑りつかれていました。
【現在】そして「走想電心」へ。サクラとインスターが魅せる超現実的EVライフ
軽自動車の概念を破壊した、日産サクラとの衝撃的な出会い
妻の車のエンジンの唸り音が気になり、中古で購入したのが「日産 サクラ」です。神奈川から陸送費をかけても安く、銀行の低金利ローン(2.3%)を活用して手に入れました。
乗ってみて驚愕しました。走行中の力強さと静粛性は、完全に「軽自動車のレベル」を超越しています。
沿岸へ抜ける峠道に挑戦した際、山頂でバッテリー残量が20%になり、引き返すことも頭をよぎるほどビビりながら充電したこともありましたが、その経験も含めて、EVならではの新しいカーライフの楽しさに目覚めていきました。
実質270万の衝撃。ヒョンデ・インスターが日本のEV市場に一石を投じる理由
サクラの魅力を実感し、ついに自分用にもBEVが欲しくなり、プリウスPHVを高値で売却して「ヒョンデ インスター ラウンジ」へと乗り換えを決断しました。
V2L、V2H対応、360度カメラ、シートベンチレーション、ガラスサンルーフなど、ありとあらゆる豪華装備が標準搭載。
補助金等を合わせれば実質270万円程度という、日本のEV市場に一石を投じる圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
「この価格でこの装備の国産EVは今後も出ないのでは?」と思わせるほどです。次元の違う静粛性と先進装備に包まれる日々は、まさに次世代のモビリティライフそのものです。
最後に:私がこのブログ『走想電心』で掲げる「3つの約束」
ここまで長文をお読みいただき、本当にありがとうございます。
45年間、16台の愛車たちから学んだこと。それは、ガソリン車の熱い鼓動も、最新BEVの静謐な力強さも、どちらも「クルマを愛する心」を震わせる素晴らしい体験だということです。
だからこそ、私はこの『走想電心』というメディアを通じて、「未知への不安を、確信とワクワクに変える」ことを理念に掲げます。EV導入に躊躇している方の背中を押す羅針盤となるため、読者の皆様に以下の3つをお約束します。
1. 徹底した「一次情報」の開示と、曖昧さの排除
ネットの情報を拾い集めただけの「こたつ記事」は絶対に書きません。
日々の実際の電費、毎月の充電費用、補助金申請のリアルな条件など、マンション暮らしでの「現場の肌感覚」を数字ベースで包み隠さず公開します。
2. ノイズを消し去り、フラットな視点で「真の価値」を伝える
「〇〇はオワコン」といった無責任な風評や、極端なポジショントークには与しません。
日産の長年にわたるEVの実績や、ヒョンデの先進的なテクノロジーなど、日本車・韓国車EVに特化したスタンスを取りつつ、それぞれのブランドが持つ強みをフラットに評価します。
3. 複雑なEV事情を翻訳し、一歩踏み出す背中を押す
充電インフラの規格やバッテリー劣化の真実など、複雑化するEV特有の知識を初心者にも分かりやすく噛み砕いてお届けします。
自宅充電がなくてもEVは楽しめるのか?冬のリアルな電費はどうなのか?
忖度なしの正確な情報で、皆様が素晴らしいEVライフへ足を踏み入れるお手伝いをします。
もちろん、これまで数多く試してきた自動車用品のレビューなど、皆さんのカーライフがもっと豊かになるようなコンテンツもコラム的にお届けする予定です。
エンジンを愛し抜いた男が辿り着いた、モーター駆動の新しい世界。
どうぞ、これからの『走想電心』にご期待ください!